2012年03月17日

好き勝手賃貸ブーム!

今朝のズムサタで、「好き勝手賃貸」が、現在首都圏で急増中である旨、報道されていました。

好き勝手賃貸、というのはなかなか分かり易いネーミングで、良いのですが、専門的には「原状回復義務なし」の賃貸物件ということ。

原状回復義務がないので、壁紙を変えたり、釘を打ったり、ペンキを塗ったりできる、ということです。もちろん、なんでも好きなようにさせると、造作買取請求権の問題や、周辺との軋轢が生まれて、所有者責任が問われるなどの問題もあるので、その辺りの問題を整理して、かつ改装の内容を、事前に所有者に確認してから行うのが一般的です。

この、好き勝手賃貸、賃貸物件に住まったことがあって、何かしら不満があった人であれば、本当に飛びついてしまうような、魅力的な条件だと思います。賃貸でも、マイルーム感というか、愛着が増すと思うのです。

実は私は、10年程前に不動産会社に勤務していた時代に、そのような自由改装(特に壁紙ですね)の物件を提案したことがあったのですが、当時それほど空室等に悩んでいなかった時代背景もあって、却下された思い出があります。

つまり、空室に悩んでいなければ、「そんな条件で、高い賃料が取れるのかね?」と言われてしまうと、言い返せないという訳です。(^^;) 当時、その辺りは確かに厳しかったです。 が、しかし、賃貸物件はとにかく判で押したように白の壁紙が貼られていて、それも汚れなどが入居者に指摘しやすいという狙いもあったりして、なんだかちょっと「いやらしい」のです。

落ち着く空間演出は、実際のところ人それぞれなので、ダークカラーで統一したい人もいれば、明るい色調で統一したい人もいる。ただ単に安く住みたい人もいるとは思いますが、賃料のこなれた昨今、こうした自分なりの工夫ができる、付加価値の高い物件を求めている層がいるのは、間違いないと思います。

時代が変わり、賃貸物件も大空室時代を迎えました。かつて、勤めていた会社でボツになった「好き勝手賃貸」も、空室解消のための、時代のトレンドとなって復活。今は、高い賃料よりも、入居者集めが重要な時代。所有者からしても、壁紙代など気にしない、という訳です。

さらに、満足度の高い内装であれば、実は将来的には入居者の定着率向上にもつながるのではないでしょうかね。かつての「ボツ」が、テレビの注目トレンドになっているのを見ると、内心ちょっと複雑ですが、時代の変化を感じます。
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