2011年10月19日

困っっちゃった商談

不動産鑑定というものは、欧米では割と知られているのですが、日本ではト〜ンと知られていないので、商談ではいろいろと苦労させられることが多いです。
     orz

先日、こんな商談がありました。



Aさん
 「先生、不動産鑑定は、本鑑定と簡易鑑定と調査報告の三種類があるんですよね」


 「人によっていろいろな呼び方をしていますが、今の制度では、
不動産鑑定評価基準に基づく通常の鑑定評価と、
それ以外の鑑定評価(価格等調査報告書)
二種類しかありません

Aさん
 「先生は本鑑定を安くやっていますが、我々はもっと安くやってもらいたいんです。お金が勿体ないんです。簡易鑑定をやってもらえませんか?」


 「私の鑑定評価はこれ以上安くできない位に安く設定していますが、それを省略した簡易鑑定などという超特価メニューはありません。それに、今は簡易鑑定というのは制度上の位置づけがなくなってしまって、価格等調査報告書ガイドラインというルールに沿って、書類の開示範囲や、きちんと鑑定しない事による問題の発生の有無など、いろいろな検討事項が定められています。安易に簡易とか、できなくなってしまっているので、例えそちらにしたとしても、そんなに安い仕事にはなりませんよ。」

Aさん
 「ちゃんとした書類は要らないんです。いいかげんで構わないんだから、安くやってください。用法は○○なので、先生の信用には何の影響もないですから。それと、実は評価額は、出来るだけ高くしてほしいんです。そのほうがいろいろと有利なもんですから。」


 「今、そういったお話をされていたということは、もちろん頭に入れますが、私もプロなので、自分が信じられる価格しか出しませんよ。」

Aさん
 「もし安くやってもらえれば、私も知り合いがたくさんいるので、たくさんお客さん紹介してあげられますよ?もっと、商売っけ出してもいいんじゃないですか?」


 「安くて有名になりたくて、今の価格設定にしている訳ではありません。むしろ安くて、言いなりの評価をしてくれる、などということで有名になるのでは困ります。」



とか、こんな感じで延々と一時間くらい話してたでしょうか。

結局、ポイントは以下の3点

  ・どこまでも値切りたい
  ・書類はいい加減でよい
  ・自分たちに有利な結論がほしい

不動産鑑定では、よくある話なんでしょうが、つくづく我々の仕事は当事者からお願いされるのに向かない仕事だな、と感じます。

我々の仕事は、「顧客の利益を最大化すること」 などでは決してない。
ただひたすらに、真実の姿を探し求める仕事です。
でもこういう性質も、商売がやりづらい原因の一つかもしれません。

こういういいかげんな依頼を受ける仲間がいない事を、
祈らずにはいられません。
  (- -)~
posted by RON at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑定かんけい
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