2011年04月08日

グループホーム

すっかり春らしくなりました。左は近くの木場公園の桜の様子。もう満開ですね・・・

自然は目や耳がなくても季節のうつろいを正しく感じ取り、逆に人々に伝えます。

さて、今日はグループホームについて考えてみたいと思います。最近東京の住宅地を中心に、グループホームの建設が進んでいるようです。背景としては、少子高齢化の流れのなか、老齢人口が増加いていること等が挙げられます。

また、こういった社会福祉施設については、東京都の補助金が付くことなども理由でしょうか。建設費の9割が賄われるなど、補助金のボリュームとしてはかなりのものです。

補助金というのは、本来事業としては成り立ちにくいものに対して、投資採算性を与えるためのものであり、公共性の高い事業に支出されます。グループホームについても、老々介護等の問題に悩む高齢化社会に対する、社会全体の備えとして必要なものなのでしょう。。。

ただ、グループホームについてはNPO法人等が絡んでいることが多く、純粋に福祉への道を歩もうとする真面目な団体がある一方、利益追求的ないい加減な業者が増えてきてもいるようなので気になります。



かつて、これらの施設は特別養護老人ホームを始めとして、「嫌悪施設」として扱うことが一般的であり、郊外の調整区域などに立地されることが多くありました。

しかし、近時のトレンドとして、様々な用途転換が進む中で、これらの福祉系の施設や、高齢化を背景とした葬儀関連施設もより町なかへ町なかへという流れにあるようです。

実際に、町なかに葬儀施設があることなど、さして珍しいことではなくなりました。また高齢者のグループホームなども、実際かなり頻繁にみられるようになりました。

かつて「嫌悪施設」と決めつけてきたこれらの施設。新規建設の度に、近隣住民との軋轢が生じているようですが、結局社会に確実に浸透してきていることは確かです。

危険嫌悪施設等としての記載までは、今でも必要かもしれませんが、では「どの程度」の減価がみられるのか?については、実態をよく知っておかなければなりません。

この前、相談会に来られたお客様が、やはりグループホームの建設で悩んでおられたのですが、話を進めていくうちに、マイナス要因としてはそういった近隣施設以外にも、お隣さんとの軋轢(性癖?)や、様々な要因で減価が発生することもあるので、グループホームばかりを騒がないで、まずはどういった感じになるのかを、よく調べてみるようにアドバイスしました。

我々不動産評価の専門家も、「嫌悪施設だから」といっていきなり大幅な減価を行うことはマーケットを読み違えるおそれがあります。今はもう、工場の隣のマンションなど、珍しくもなんともない時代になったんですから。

マーケットは日々変化していて、かつての論理が陳腐化してしまうことも、往々にしてあるので、注意が必要です。
posted by RON at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑定かんけい
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