2010年07月05日

入札に思う

今回、とある縁で、不動産鑑定の入札に参加しました。
入札と聞くと、工事、談合などすぐに思い浮かぶのですが、
話を聞くのと、自分で参加するのとでは少し温度差が違うかな。。。

結果も出たことだし、少し思ったことを書いておこうと思います。



今回は、まあ当たり前なんでしょうけどね、談合はなし。
別々に呼ばれて説明を受けたので、談合などしようがないです (^ ^x)

それぞれが与えられた条件から、見積書を作って提出しました。

私たちが行う不動産鑑定の仕事は、非常に専門性が高いせいか、分析や調査の具体的な内容に対する細かい指導はなく、最終的には各自のセンスや努力に任されているようなところがあります。ある意味、医者の診立てみたいなもんですからね。

そんな訳で、評価書のクオリティはそのセンスや、実施する調査の量、分析の的確さに依存しています。医者も、一定の診療報酬を払っても、きちんと診察できている人と、適当な事を言う人がいるでしょ?

例えば、何か決まった図を描く、ということであれば、あとでその図のクオリティや精度について、検証することができます。

しかし、不動産の価値分析となると、適格な分析が行われているか、について第三者が検証することは、そう簡単ではありません。



すると、鑑定評価の入札では、どんなことが起きやすいか?
一般に次のようなことが起きると考えられます。

@必要な量の調査をきちんと実施し、分析検討にも力を割く、評価書の仕上がりにも気を使うタイプの鑑定士が出す見積もりは、必然的に高めのものになります。

Aやっつけ気味の仕事をする傾向の鑑定士の出す見積もりは、かなり低めに出しても、実損は出ないため、まあ低めに出して問題ないことになります。

B入札は、これから完成させるものについて、値段を付けているのだが、応札する立場の人間からすると、値段を付ける対象物がイマジネーションの世界を出ないので、理想が高い人間ほど、基本は不利か?



今回、勉強させられたのは、
結構利益を抑えて業務を充実させたつもりの、私の見積もり額に対して、
私の半分位の額で落札されていた事でした(笑)

こりゃあ、業務についてもどんどん手を抜いていかないと、マジで競争にならん
というのが正直な感想かな〜。

競争入札、みなさんはどう考えますか?
建築士の友人によれば、技術系の入札となる設計でも、同じようなことが起きていると聞いてます (@@;)

今、土曜ドラマで鉄の骨がOA中ですが、
このような問題を考えるいい機会になるかもしれないですね。。。
posted by RON at 23:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 企業経営
この記事へのコメント
このご意見をもっと目に触れる場所に出してはいかがでしょうか?
私は談合は必要悪(?)と考えています。
発注者側も安物買いの銭失いになりかねません。
価格競争は決して仕事の質を高めません。
この意見を様々な場で表明すべきです。
Posted by 二村昌利 at 2010年07月10日 22:03
談合の是非はともかく、
クオリティに差が出るのが常である
専門性の高い仕事(例えば医療など)と
入札との関係は、著しく相性が悪いと
改めて思いました。

そのあたりの趣旨が伝われば幸いです。
Posted by sasaki at 2010年07月14日 17:16
安いからといって、適当な仕事をするか否かは、人それぞれだと思います。
安くても、ちゃんとやる人は、たくさんいます。
要は、仕事に対するブライドの問題です。

基本的には、商品に対する対価というのは、相手がそれによって得られる利益との比較考量から決まります。

たとえ安くても、たとえば、市町村の財政が厳しかったり、リストラが求められているような場合は、入札の意義が大きい場合も多いでしょう。
それは、不動産鑑定士のような士業でも変わりません。
ちなみに、私も不動産鑑定士です。

不動産鑑定士の自己満足に過ぎないクオリティの高い仕事をやっても、それは労働生産性から言うと低いものであり、世の中のニーズにもあっていない。
不動産鑑定士のような資格は、国家資格ではなく、ただの民間資格にしてしまった方がいいと思います。
Posted by utu at 2016年10月19日 04:53
utuさん

コメントありがとうございます。一点だけ、入札も場合によって必要という点と、民間資格で良いという点の関連が分かりませんでした。

FPにはAFPなどの民間資格と、FP技能士などの国家資格があるのですが、不動産鑑定士はAFPなどと同じ民間資格一本で良いという事でしょうか。

こちらの投稿の趣旨は、評価の仕事の評価は難しい→競争入札→大丈夫?、という趣旨でした。入札も場合によっては必要なのは私も同感です。開業したての頃に、???な入札額(これは一体……!?)を見て、ショックを受けて考えてしまった次第です。

ここ何年も入札はしておりませんので、今どうなっているのか、当職は分からなくなっております。今は、仰るように、相手のメリットも考えつつ、こちらも受けれる報酬額を考えながら仕事をしております。
Posted by sasaki at 2016年10月19日 10:26
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