
初日は木曜日。会場は、武蔵野市役所ロビーで開催されました。とにかく台風の影響がすごくて、会場につくまで、振替交通の連続で、会場へは「ようやく辿り着いた〜」という感じでした。こっちが交通でもたもたしている間に、既に会場には先輩鑑定士が着座して、相談に応じており、恐縮でした(><)。
外は風が強く、こんな天候で人が来るのかな、と思っていましたが、午前中から人が集まりだし、一日で24人も相談に来るという大盛況でした。最近は不動産の買い時ということもあり、個人の方からの購入検討の相談も多かったようです。
私が担当した相談は、故郷の家の周りの道についてのやや難しい相談と、ご家族を亡くして相続になっている方からの不動産相談でした。
単に不動産の知識を与えるという、機械的な作業ではなく、人の悩みに心を傾け、的確にアドバイスをするというのは、いかにも人さまの役に立っている、社会の役に立っているという実感が持てて、とても楽しく充実したものでした。
私はPCによる詳細な分析が得意だと今まで思っていましたが、むしろ人の間に立って人間的な交渉やアドバイスをするような高次元のアドバイスをするほうが、本当は向いているのかもしれないと思いました。


午前中に防犯キャンペーンも終わり、午後からは本格的に相談事業開始です。私が受けたご相談は、借地の継続等に関するご相談と、再開発についてのご相談、田舎のほうにある保安林の問題、ご自宅の査定についてなど4件くらいでした。
やってて面白いのは、不動産に関するソリューションは、本当に多岐にわたり、いくらでも問題点が出てくるのだな、と感じることです。あとは、個人の方では様々な悩みの奥に、相続が見え隠れするような相談に来られる方が多いな、という印象がありました。
それで人々に関わることはとても面白い。高い倫理観、高度のバランス感覚は必ずこういったアドバイスの領域でも必ず生きてくると思います。
こういった場で、一番答えにくいのは、「いくらくらいですか?」みたいなのっぺりとした質問です。それはいろいろ調べてみないと分からない、と答えたいのですが、鑑定士というと何でも鑑定団のような意識があるのでしょうか?今まで業界全体で、不動産鑑定士の果たす社会的な役割は何なのか、一般の方に全くアピールしてこなかったツケだと思います。こっちものっぺりした答えを返す感じで、相談自体も空転してしまいます。
相続とくれば、具体的な相談相手は不動産鑑定士といってもいいくらい、専門性を発揮する場があるのに、何で皆さん税理士や弁護士に相談するんでしょうかね。彼らは定型的な仕事を行っていただくことで十分だと思うのですが。今後は私も個人の方へのサービスレベルを上げていくためには、相続用のサービスを充実させていくつもりです。
遺言の執行人およびその補助として、財産目録の作成、時価評価、遺産分割協議への立会サービスなどを行うことが第一歩になるかもしれません。とても充実した相談会でした。次回も楽しみです!